ドゥオーモ(※)、たかまささんです。
(※イタリア・ミラノの象徴と言われる歴史的建造物)
10月18日から21日の4日間にかけて,イタリアのストレーザにて開催されたInternational Communications Satellite Systems Conference (ICSSC)に参加してまいりました。年に1度開催される衛星通信分野の国際学会でして、NASAをはじめ、最近話題のSpaceXといった各国の主要な衛星メーカーや衛星通信に携わる研究機関が集っていました。
1ヶ月後の投稿となってしまいましたが、当時イタリアで過ごした記憶はツッコミあり感動ありの経験ばかりでした。
とりあえず、会場入りするまでのツッコミどころを下記にあげつらっていきます。
・スーツケースの鍵が開けられなくなり、羽田空港内の鍵屋さんで開けてもらおうとしたものの、いずれも全て閉店。出張鍵開け業者に急遽電話で依頼し鍵開けに成功したが、チェックインにギリギリとなり少し慌てる。
・その後、空港ラウンジのシャワーを予約したが、まさかの190分待ち。とんこつラーメン食べてかいた汗を流せず、そのまま約半日にわたる不快適な空の旅へ。
・イタリアで電車の乗り換え先を間違えて下車し、その駅における最寄駅への乗り換えを迫られる。2時間に1本しか来ない電車への乗り継ぎという絶対に到着遅れが許されない状況下で足の回転数が急降下。ボスさんのお助けにより自分のスーツケース(15kg)を一時的に預けていただくことになったが、総重量35kgのスーツケース2台を路面に転がして疾走するボスさんに追いつけず。これを機に、スマートウォッチによる消費カロリーの見える化と運動量の増強を決意。
…、もうおなか一杯ですよね。
学会が始まってもいないのにも関わらず、ハプニングが連続して疲れ切ってしまったのです。挙句の果てに、乗り換え先のホームに設置された自販機での購入に手こずってる最中に電車が来てしまい、喉からからの状態で乗車することになります。
ここまで紆余曲折の連続でしたが、何とか開催地であるストレーザ駅に到着。一旦ホテルに入って学会参加に向けて準備し、いざ会場へ。
おー、なんということでしょう、空気がとても美味しいではありませんか。地中海性気候を身体で感じることができ、これまでの人生で吸ってきた空気の中でも三本指に入るくらい絶品でした。事前調査ではストレーザが広大な湖に面した町並みであると知り、「イタリアの滋賀県かな」と想像していましたが、実際はその想像よりも遙かに上品でハルシュタットのような自然豊かな湖畔でした。
会場近くからオシャレな孤島がいくつかそびえ立っていました。港から船で行けそうだったので、船の時刻表やら上の写真に映っている「あの孤島」の観光情報が載っているパンフレットを獲得し、会場に向かいます。
こちらは、学会会場でお世話になったGrand Hotel Bristol。プリンス・プリンセス御用達の宮殿に近しい雰囲気を纏ったホテルで、パーカーを普段着として着用している人間にとっては肩身の狭い空間でした…。いつかはそんな上質な雰囲気に怯まない人間になりたいものです。
参加証と晩餐会チケットと蛍光色で眩しいリュックを頂いて、やっと会場入り。学会によるおもてなしも会場の雰囲気に馴染んだものばかりで、本場イタリアの食文化や芸術に入り浸ることができました。
昼食のお時間。スイーツに目がいって他の料理を撮影し忘れてしまいましたが、ラザニアにリゾット、ピザーラといったイタリアの名物料理が勢揃いでした。
束の間の休息(Coffee Break)でご用意いただいたコーヒー。エスプレッソとブラックコーヒーの2種類が振舞われ、クッキーと併せて実食。
久しぶりの口頭発表。コロナ禍ですっかり慣れたオンライン形式とは違う独特な雰囲気を思い出します。
室外の路上では、上空の遥か向こうにいる衛星と通信する様子を確認できるデモが行われていました。衛星通信に特化した学会ならではの展示ですね。
「あの孤島」からストレーザを撮った風景です。なんと「あの孤島(ベッラ島)」に行けてしまいました、しかも晩餐会にてです。本当にサービスが良すぎます。
晩餐会前には、ベッラ島の大半を占めるボッロメオ宮殿にてガイドさん付きの貴重な美術鑑賞会を開いていただきました。豪華絢爛な絵画や建築物にも感動しましたが、ベッラ島から見渡す景色も浮世離れした雰囲気が漂っていて、案の定昇天しました。
以上、イタリアで開催されたICSSCの参加報告になります。
普段の生活ではめったにやって来ない海外遠征は、やっぱりとても良いですね。